障害と保険を考える シリーズ第一回目

シリーズ「障害と保険を考える」の第一回目。
今回はNPO法人FDAで支援員として働いてらっしゃる島佳代子さんに、お子様とご自身の障害について語っていただきました。(聞き手:成澤さん、川田さん)

(島さん:以下S)よろしくお願いします。島と申します。特別支援学校高等科2年の息子がいます。私自身も2年前にアスペルガー症候群と診断されているんです。

(成澤さん:以下N)障害に気付いたきっかけはなんですか?

(S)1歳頃、他の子供との行動の違いが目立っていたからです。例えば、動物園で動物に興味を示さずその辺に転がっている棒に興味を示すこと、抱っこを嫌がること、呼んでも興味を示さないことなど…。障害の診断は3歳で、知的障害の診断は4歳でした。後に分かる自分自身の障害は受け入れられたが、息子の障害は受け入れにくかったです。

(N)障害があっても死ぬわけではないのに、息子さんの知的障害を受け入れられなかった理由はなんですか?

(S)学校卒業後の居場所がないかもしれないことなど、息子の未来が暗いもののような気がしたためです。

(N)旦那さんや親せきの反応はどうですか?

(S)旦那や旦那の親せきには距離的に離れていたこともあり、何も言わなかったです。私の親には、息子が障害者なのはお前のせいだと責められました。

NPO法人FDA 第一事業所にて

NPO法人FDA 第一事業所にて

(N)私は、子供の幸せとは働けること、お金に不自由しないこと、仲間がいることだと思っています。息子さんの知的障害について、どのように情報を集めたんですか?

(S)ママ友経由で療育を紹介してもらったりしたんです。

(N)どんなことがあったら嬉しかったですか?

(S)親元を離れてもきちんと生きられる証拠やモデルを知りたかったんです。知的障害者が成功しているモデルは聞いたことがないですから。

(N)患者会や親の会には行きましたか?

(S)距離的に遠かったり、規模が大きすぎたりしたんです。現実的でない気がしました。

(N)息子さんが周りの人と働くことはできそうですか?

(S)FDAで、自分の息子より重度障害の子が頑張っているのを見ています。また、法律が変わり、私の地元・埼玉でも受け入れ先がでてきています。

(N)島さんの考える、子供になってほしい未来像を教えてほしいです。

(S)学校卒業後は、作業所で働いてから、その後普通に働いてほしいです。

(N)お小遣いは渡してますか?何かを欲しがったりはしないですか?

(S)お小遣いは渡していないです。食べるもの以外で、ものを買ってあげることはほぼないです。

(N)旦那さんと保険の話はしてますか?

(S)(子供の)学資保険を2件くらいかけているんです。保険のことは旦那主導で行っています。

座談会の模様

座談会の模様

(川田さん:以下K)自分がいなくなる前提で息子の未来を考えていますか?

(S)考えてはいるんです。けど、障害者への支援・制度は昔より進んできているものの、具体的に何をしたらいいかはわからないですね。

(K)息子さんに生命保険を掛けていますか?

(S)かけていないです。

(K)子供が加入できる保険があれば、加入させたいですか?

(S)興味はありますね。生活保護を考えることもあるが、まだ諦めたくないです。

(N)自立とは、頼れる場所が沢山あることだと思ってます。島さんはずっと一人で頑張ってきてつらくなかったですか?例えば、酒に溺れたりね(笑)

(S)冬のお迎えの時間は夜が暗くて、息子が情緒不安定になったりしました。

(N)息子さんについて、島さんはどんな時に幸せを感じますか?

(S)息子が大人しくしている時ですね。

(N)息子さんのいいところはなんですか?

(S)言われたことはきちんとやるところです。

(N) 島さんが心がけていることはなんですか?

(S)息子は切り替えが苦手なため、お出掛けする前は余計なことを言わないことを心がけています。

(N)子供の知的障害がなかったら良かった、と思うことはありますか?

(S)子供の知的障害がなかったら、成澤さんとも出会えなかったですからね。だけど、子供の障害があることで感じる不便は確かにあります。

(K)障害を持っていると、息子さんが他の人と同じようには保険に入れない可能性が高いのですが、島さんはその事実を知っていますか?

(S)知っています。障がいのある息子は学資保険も断られましたから。

(K)加入できる保険があったら入りたいですか?

(S)安心材料としてあると嬉しいです。

(K)加入できる可能性は充分にありますよ。今度お話ししましょう。

(S)聞かせて下さい。

(K) 島さんは、要点のメモなどを見ても、まとめる力が高いと思います。

(S)ありがとうございます。FDAで働くうちにできるようになったんですよ。

(N)7年指導し続けて、こんなに変わりましたね。腐れ縁だね。これからも頑張りましょう。

※本来、当サイトでは”障がい”という表記に統一してますが、このコーナーの内容については未だ一般的に使われている”障害”という表記を使っています。

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