FDA移行支援員の藤澤です。
昨年10月中旬頃の出来事なのですが、ひょんなキッカケから約20年ぶりに恩師の
先生と再会し、東京で食事をご一緒することが出来ました。
先生とは私が20歳の頃アメリカのシアトルで初めて出会い、英語や社会経験の中で
積み重ねてこられた様々な知識や知恵を教えて頂きました。休日には何度もお食事
に誘って頂きました。
先生―学生と言う関係性でしたが、「何者でもない自分にオープンな気持ちで人と
して対等目線で色々と分け与えてくださった」ことは、今でも強く印象に残っています。
私はそれまで上下関係が色濃い(縦社会の)環境で育ってきたので、人生の大先輩
が目下の人間に分け隔てなく接して下さったことは、日本社会しか知らなかった私に
とっては衝撃的でした。それ以来、私の目標は「その先生の様な人物像に近づいてい
くこと。」になり、それは今でも変わりません。
20年もの間先生とやり取りがなかったのには理由がありまして、先生にお世話にな
った後私が長期に病気療養となってしまい、面目が立たず回復の目途も立たなかっ
たので、私から連絡を絶ってしまっていました。私は、先生には人生で調子の良い時
の自分しか見せたくなかったのです。
ただその後ピンチの時でも自分のことを見捨てず相談に乗って頂ける方との出逢
いもあり、体調も回復したので、日本に戻った先生に連絡を入れてみました。「なんだ
、そんなことは気にせず連絡をくれたらよかったじゃないか。健康で君が元気にやって
いればそれで良いんだ。」と言われた時には、涙が出そうになりました。
先生は今北海道にいらっしゃるので頻繁にはお会いできませんが、また元気な姿を
お見せできるよう、再会できる機会を楽しみに待ちたいと思います。