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本当に体験した怖い話

最近、暑い日も増えてきましたが、いかがお過ごしでしょうか。
まだ夏まで気が早いですが、霊感のない私の恐怖体験をお話しします。

***霊的なものが苦手な方は、読み進めないで下さいね***

私は、新卒で入社したのが不動産会社なのですが、そこで体験した話です。
私は、自社物件として東京/神奈川/埼玉に建設される分譲マンションの販売員をしていました。

入社して2年目頃だったでしょうか。
自社物件のなかで唯一戸建ての古い販売センターがある千葉の某所へ3か月の期間限定で異動を命じられました。
そこは広大な戸建ての団地でバブルの頃に販売がスタートしたのですが、その後の不景気もあって販売が伸び悩み、2000年台後半になっても、全体の半分以上が未販売の状態でした。

そこに配属されて数日経った頃、日没後に入口の来客を知らせるセンサーのブザーが「ピンポーン」と鳴りました。
私は一番の若手でしたので、お客様を一番にお出迎えする立場、急いでオフィスから接客ルームに向かいました。
しかし、接客ルームに行ってもお客様の姿はありません。
その後も何度かブザーが鳴って接客ルームに顔を出すも、やはりお客様の姿はありません。

「風もないのに壊れているのでしょうか?」と私がベテラン販売員(Aさん)に声をかけると、
複雑な顔をして「そうだねぇ…」とポツリと言葉が返ってきました。

その後も毎日、日没になるとブザーが鳴ります。
私は「またか…」と思いつつも、本当に来客があることもあるので何度も入口に足を運びました。

そしてある夜…気づくと接客ルームで流しているラジオ(ラジカセ)がオフィスまで聞こえる程、大ボリュームになっていました。
急いで接客ルームに行くと、誰も操作していないのに、ボリュームが上がったり下がったりしています。

私は、一緒に異動してきた先輩に「故障かもしれません」と報告して余っていた他のラジカセに交換しました。
しかし、交換したラジカセもしばらくすると、ボリュームが勝手にうねり始めるのです。
私が、ラジカセの操作で悪戦苦闘していると、オフィスからAさんが出てきて言いました。

「ここではね、こういうことがよくあるんだよ」

私はラジカセのコンセントを抜き、オフィスに戻りました。
そして、そのベテラン販売員にどういうことが尋ねました。

すると、ここの販売センターにいる職員は全員、夜、怪奇現象を経験しているというのです。
私は霊感がないのか、これまでの人生でそのような経験をしたことがありませんでした。

「入口のブザーも、ラジカセも、そういうことなのですか?…いやまさか…」と話した瞬間、
「バタン!」と、入口とは反対側の薄暗いオフィスの奥から扉が閉まる音がしました。

バブルの頃、オフィスには販売員がたくさんいたそうです。
そのためオフィスの中は広く、奥の方まで使ってない机と古いパソコンがいくつも並んでいます。
もちろん、今はそちらに職員が使っている席はなく、薄暗くて夜は奥まで見えません。

その音がした時、オフィスには今配属されているメンバー全員が席についていました。
「では誰が奥の扉を閉めたのか?」と不思議に思っていると、もう一度「バタン!」と扉がしまる音がしました。

するとAさんは「ここのオフィスでは残業してはいけないよ、皆早く帰るからね」

私はAさんのアドバイス通り、残業せずに帰るようになりました。
その後、3か月は日没後、ブザー、ラジカセ、扉の音はほぼ毎日異変が起きました。
でも、毎日のことなので私はだんだん気にならなくなりました。

3か月の配属期間が終わり、私は都内の物件に戻りました。
後で聞いた話ですが、そこの販売センターがある周辺一帯が心霊スポットだったようで、
昔、冝保〇子さんが心霊番組で良く撮影に来ていた某池にほど近い場所にあるエリアでした。

私は「音」の異変だけに遭遇しましたが、実際に「姿」を見た販売員も何人もいました。
私は、「本当にこういう世界があるのか…」と、怖いというよりは、不思議な経験をしたなと思っています。

ただ、ここでは詳しくは書きませんが、私はその「姿」を見なくて本当に良かったなとも思っています。

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