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お金のマジック~僅か1ドルで辞めさせたいことを辞めさせる!~

10/31の今日はHalloween。
秋の収穫祭を祝ったり、

悪霊を退散する宗教的な日だったり、

子どもたちが魔女やお化けに仮装して近くの家々を訪れて

お菓子をくれなきゃ悪戯しちゃうぞ
「t r i c k  o r  t r e a t!」

と恐喝し、お菓子をもらったりする日します。

今日は「悪戯」にまつわる、ある国に伝わる老人の物語です。

昔々、あるところに1人の老人がいました。

この老人の家の近くには数多くの子供達が住んでいましたが、素行が悪い者が多く子供達から日々悪戯をされて悩んでいました。

老人は何度もやめるように言い聞かせましたが、
子供達は聞く耳を持たず、老人の反応を面白がり、やめる気配はまったくありません。

(老´-`).oO(どうすれば、子供達の悪戯がなくなるのか…)

と考えていたある日、老人はあるアイデアを閃きました。 

明くる日、子供達がまた老人に悪戯をするためにやってきました。

ひとしきり子供達の悪戯が終わったあと、老人は子供達に次のように言いました。

(老・∀・)< 火曜日にもう一度ここに来て悪戯すれば、1ドルを君たちにあげよう。

子供達は火曜日に老人のもとにあらわれて、一生懸命に悪戯しました。

ヾ(子*ΦωΦ)ノ ヒャッホゥ 悪戯!悪戯!

約束通り老人は子供達に1ドルを手渡した後、次のように言いました。

(老・∀・)< 水曜日だったら25セントしかあげれないよ。

子供達は不満そうでしたが水曜日にやってきて、また老人に悪戯をしました。

ヾ(子*ΦωΦ)ノ ヒャッホゥ 悪戯!悪戯!

そして老人は子供達に25セントを手渡し、次のように言いました。

(老・∀・)< 木曜日は1ぺニーしかあげられないよ。

子供達は「気にしないで」とつぶやき、去って行きました。

(´・ω・`)<気にしないで…

木曜日になり、老人は子供達が来るのを待っていましたが、いくら待てども子供達は姿をあらわしませんでした。

当初1ドルをもらっていた子供達は、1ペニーではやる意味を感じられなくなり、わざわざ老人のもとに行く気はすっかりなくなっていました。

こうして、子供達が老人に対して悪戯をすることがなくなったそうです。

お金の機能の一つに価値評価が出来るようになる。というのがあります。お金という物差しを与えることで、あらものごとの価値を測ることができるようになるんです。

初めは面白半分、興味半分で老人を虐めるという行動をしていた子供達ですが、老人はその行動に対して1ドルという価格を提示しました。こうすることで、子供達にとっては自分たちの行動には1ドルの価値があるという認識が生まれはじめます。

そして、子供達は初めは単純に面白いからという目的でやっていたことが、お金が与えられたことで、お金を得るために行動をするようになっていくのです。

老人は、お金を払うことで

『子供達の行動の動機付けを、興味や好奇心といった自発的な動機付けから、お金という外発的な動機付けに変えた』

というのがこの昔話の言わんとしていることなのではないかと思います。

お金は現代においてとても強力な道具です。やりたいことをやらせないようにすることもできれば、やりたくないことをやらせるようにすることもできてしまいます。

何にせよお金は賢く使い、人が嫌がることをするのはやめて老人の知恵は大事にしたいものですね。

P.N ザック

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