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白杖を持った人に出会ったら

こんにちは。Hです。
いきなり、涼しくなりましたが、体調はいかがですか?

今回は、町中で白杖を持った人を見かけたらどうすれば良いかを書いて
いきたいと思います。
視覚障害者の誘導方法

★はじめに 
街の中で視覚障害者(目の不自由な人)が立ち止まって考え込んでいたり、交差点などで困っていたりしているようでしたら、「どちらへいらっしゃるのですか?」「ご案内しましょうか?」などとひとこと声をかけてください。視覚障害者は道に迷って困っていても、誰がどこにいるのか分からないために自分から声をかけにくいのです。この時、いきなり視覚障害者の身体に触ったり、手を握ったりするとおどろいてしまいますので必ず一声かけてから行ってください。視覚障害者を誘導するために最も大切なことは誘導者と視覚障害者のコミュニケーションです。何かする時や環境の変化があったときは、一声かけてお互いに状況を共有しながら誘導するようにすることが大切です。尚、このページに書かれている誘導の方法が全てではありません。視覚障害者によってやりやすい方法があります。このようにして欲しいと依頼があればその方法で誘導してください。

★誘導の基本姿勢 
1 視覚障害者に誘導者の肘の上を握ってもらう
誘導者は視覚障害者の半歩前に立ち、肘の上を握ってもらいます。「肘の上を持ってください」と声をかけてから視覚障害者の手を自分の肘に誘導します。視覚障害者は腕を曲げることにより、自然に半歩後ろになり安心して歩けます。

視覚障害者の誘導方法
2 誘導する腕は
誘導する腕は、左右どちらでも構いませんが、普通は白杖を持っていない側に立ちます。しかし危険な所は、視覚障害者がより安全な側にいるようにします。車道と歩道の区別が無いような狭い道路は路肩側の肘を持ってもらうほうが良いでしょう。

3 誘導の仕方
誘導者は握られた腕は自然に下におろし、歩く時は前後に振ったり、脇から離したりしないようにしてください。身長差や視覚障害者の好みに応じて肩やひじの下を持たせてもかまいません。ぜったいに、後ろから押したり、白杖を持ったり手や衣服を引っ張ったりしないでください。視覚障害者は誘導者の後方から歩いていくのが安心なのです。

4 歩く早さ
歩く早さは、相手に合わせるようにしてください。誘導する時の視覚障害者の肘の握り方でその不安度が分かります。強く握られたり、後ろに引っ張られるように感じるときは、歩行に不安を持っていたり、早すぎると思われますので速度をゆるめてください。

5 2人分の幅を確保・高さも忘れずに
誘導者は、常に2人分の幅を確保しながら誘導しなければなりません。誘導者は、視覚障害者に肘を持ってもらっている側に余裕を持って歩くようにしてください。又足元だけでなく顔や頭、腕など身体全体に障害物が当たらないように気を配ってください。健常者には見えていても視覚障害者には見えていないので避けることができないのです。

★街中での対応

1 狭いところや人ごみの中での誘導 狭いところや人ごみの中での誘導
2人分の幅を確保できない狭い所や人ごみの中は、誘導者が「狭いので私の後ろを歩いてもらいます」と声をかけて、視覚障害者に誘導者の真後ろに入ってもらい、一列になって歩きます。この時誘導者は、視覚障害者に肘を持ってもらっている側の腕を身体の後ろにまわして、足がつかえないように腕を充分のばして誘導します。このような状態が長く続き疲れた時は、視覚障害者が誘導者の肩や背に手を当ててもらいながら誘導することもできます。

2 段差や坂道がある場合
わずかな段差がある場合、健常者であれば視覚に入った段差に対して歩幅を調整してまたいだり、足の上げ下げの調整を自然に行いますが、視覚障害者の場合は段差があることがわからないので歩幅を調整したりすることができません。健常者が暗い道で空を踏むのと同じ状態です。「段差があります」と声をかけてスピードを緩めて歩幅を調整してあげてください。上り坂や下り坂についても「ゆるい上り坂です」「急な下り坂です」と声をかけてください。

3 階段の昇り降り 
階段は段に対して直角に近づき、「昇り(降り)の階段です」とひと声かけてから、誘導者はまず一段昇って、又は片足だけ昇っていったん止まります。視覚障害者が足先などで階段を確認したら視覚障害者の歩調にあわせて一段先を昇ります。昇降中は危険ですので斜めに進んだり、用もないのに途中で立ち止まったり、振り返ったりせず、リズム良く昇降します。最後の段には、視覚障害者が上る余地を考えて少々前に位置するようにして上り、そして、止まって視覚障害者を待ちます。その際、誘導者の足は動かさないようにします。少しでも動くと、視覚障害者にはまだ階段が続くように感じてしまいます。最後の段に視覚障害者が上った時に「階段はおわりです」というように一声かけるようにします。又は踊り場あるいは最終段に着いたとき、誘導者は「あと一段で終わりです」等と階段が終わりになることを知らせます。階段に手すりがあれば希望を尋ねて手すりを使用してください。らせん階段では視覚障害者が幅の広い外側を歩いたほうが安全です。

色々なシーンの誘導法を書いてきました。上記を参考にしていただけると幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとう御座います。

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