FDAの日々

「間違った」プラス思考

プラス思考とは…
起きた物事に対して肯定的に解釈する考え方
同義にポジティブシンキング(Positive Thinking)がある。

→物事のとらえ方が非常にポジティブで、自分にとって都合よく解釈する。
→たとえ傷ついても、気持ちの回復スピードが異様に早い
等、良い考え方に見えますが……では「間違った」プラス思考とは何でしょうか?

 いきなりだが、「愛少女ポリアンナ物語」というTVアニメをご存知だろうか?

1986年に放送されたので、二十代の人は知らないだろう。

掻い摘んで話を説明すると…
父を亡くして孤児となったポリアンナが貧しさや不幸に負けずにがんばっていくという話。
どれだけ苦しい状況でも、牧師である父親の遺言の「よかった探し」をするポリアンナが印象的な話である。
波乱万丈な人生の中で「良かった探し」を行い、艱難辛苦に耐える勇気を得ていくハートフル※な物語である。

 そのポリアンナ由来の「疾患名」がある。

――――ポリアンナ症候群
・プラス思考には「間違った」プラス思考があり、それをポリアンナ症候群と呼ばれている。
・「ポリアンナ症候群」とは現実を直視できず自らの良い部分だけを探して自己満足すること
・直面した問題の中に含まれる(微細な)良い部分だけを見て自己満足し、問題の解決にいたらないこと
・常に現状より悪い状況を想定して、そうなっていないことに満足し、上を見ようとしないこと

ポリアンナの”よかった探し”が、やがて”ポリアンナ症候群”と名づけられた。
しかし由来となったポリアンナ自身は自己満足や現実逃避のために「よかった探し」をしているわけではない。
ポリアンナが父の死という絶望的な状況にうちのめされたまま無為に過ごすのではなく、身の回りで自分に優しくしてくれる人達の存在に気づき、そのことを喜ぶ(存在していることに感謝する)ことで、「よかった探し」が自らに起こった絶望的な状況を受け入れつつも生きるための勇気を出すためのものである。

 【実例】
・賞与が出ないよりはマシ。残業代が出ないよりはマシ。休日があるだけマシ。最低ラインが守られてることをよりどころにして、上昇しようとしない。
・一度10万円当たったことがあるし、いつかは大当りが来るだろう”と言って宝くじを買って負け続けている
・どう考えてもこのままだと結婚できない年齢なのに、「私は絶対大好きな人と結婚できる」と信じ込むだけで、何もしない女性。

実例を見て、心に来る人はいるんじゃないでしょうか?

 そして怖い所は

当人には自分が現実逃避をしているという認識が薄く、仮に認識していたとしても、現実逃避までもが「よいこと」であるかのように思ってしまう。

治す方法は「現実をひたすら直視することです」
シンプルで、分かりやすいですね。

 実は、筆者も密かにこのポリアンナ症候群かもしれないと思っている。

「間違った」プラス思考はそのままじゃ気がつけません。

今、振り返ってみてください。現実を見直してみましょう。

貴方も、「 間 違 っ た 」 プ ラ ス 思 考 じゃありませんか?

 ※ハートフル
余談だが、一般に日本で「ハートフル(heartful)」は「心温まる」という使い方をされるが、これは和製英語であり英単語としては存在しない。
英語圏の人間に対して「ハートフル」と言った場合「hurtful」と聞こえ、「苦痛を与える」「有害な」という意味に取られるのでくれぐれも注意。
極論すれば「ハートフル」と言っただけでそれは「ハートフルボッコ」と同じ意味なのである。

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